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【名  称】 YO-H_136.JPG  いつもの 始まり
【登 録 名】 YO-H_136.ZIP
【制作者名】 濱口よしたか
【掲載月日】 2000/09/07
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【転載条件】 DOWNLOADしたアーカイブでお願いします。
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【制作環境】 P2-300M 440LX + ArtPad2 + Painter6 + PhotoShop5 + PhotoFinish3.1
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yo-h_136
(c)2000 Y.Hamaguchi, All Rights Reserved.

 朝日の向こうにいつも見えるお城。
 そういえば、あそにはどんな人間が住んでいるのだろう。何をしてるのだろう。
 そう思ったとき、いつもと違う一日が始まる。

 朝焼けを描きたい、とどうして思ったのかわわからない。
 わからないのはいつものことである。わからなくても描くのに困りはしない。

 しかし、いざ、筆を取ってみるとどうにも朝焼けに見えない。
 まず空の色がいけない。夜だかなんだかわからないものになる。
それがなんとか見れるようになっても雲の色がいけない。 描き損じたムラなのやらなにやらわかりはしない。

 翌日、夜明け前の空を見て、 「あぁ、この美しくも妖しい雲の光りを描きたいのだ」と思う。

 さる胃弱の教師が友人からこんな話を聞いたそうだ。

「イタリアの大家アンドレア・デル・サルトが言ったことがある。 画をかくなら何でも自然その物を写せ。--<中略>-- 自然はこれ一幅の大活画なりと。」

 なるほど、そのとうりである。想像の朝焼けよりよほどか美しい。

 しかし、家に帰りいざサルトを極めこもうとするも、 なかなか見た記憶どおりには描けないものである。

 そんなわけで、朝焼けとも夕焼けともその他の物とも とんと見当がつかぬものができてしまったわけだ。

濱口よしたか
hamaguchi@art.email.ne.jp
http://www.ne.jp/asahi/star/light/